戦国時代のインスタント食!芋茎縄で味噌汁を作る方法





戦国時代のインスタント食!芋茎縄で味噌汁を作る方法

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現代ではラーメンを初め、様々なインスタント食品がありますよね。

 

 

お湯を入れるだけのもの、レンジアップでできるもの、極めつけは化学反応を利用した【熱燗】なんてものもあります。

 

 

保存も利くし、なかなか美味しく持ち運びも便利。

 

 

『戦国時代もインスタント食品があったら重宝するだろうな〜』と思っていたら、なんとありました!!戦国時代のインスタント食!!

 

 

どういうものかというと、まずは最もポピュラーだったのが【糒】(ほしいい)です。

 

 

これは単に飯を乾燥させたものですが、お湯に浸すとふっくらと戻り、保存も利くので、戦場では重宝されたとか。

 

 

あと細かく砕いたり、あり合わせの魚や野菜を入れたり、塩や味噌で味付けしたりといろいろ工夫されました。

 

 

戦国大名が一定量の糒を備蓄するようにと命令を出した例もあります。

 

 

 

 

 

次にインスタント味噌汁。

 

 

これはまず味噌汁を作り、野菜を加え、最後にカツオブシを入れ煮詰めたものを乾燥させるといったものです。

 

 

これを細かくし、お湯に入れると瞬時に戻り、戦場でも美味しい味噌汁が出来上がります。

 

 

ちなみにこれを考案したのは、豊臣家五奉行のひとり・増田長盛と伝わります。

 

 

長盛は兵糧の調達や輸送、あと朝鮮出兵の際にも軍務や行政を担当していましたので、この様なものを思いついたのではないのでしょうか?

 

 

あと、これに似たもので【芋茎縄】(いもくきなわ)というものがあります。

 

 

どういうものかというと、サトイモの茎で縄を編み、味噌汁で煮込んで乾燥させたものです。

 

 

これも細かく切ってお湯に浸すと、サトイモの茎が具になった味噌汁が出来上がります。

 

 

しかしこれの優れたところは、行軍中や食べるまでは、荷縄として使っていたという事です。

 

 

普段は荷縄で使い、いざという時は味噌汁に変身!

 

 

こういうスグレモノも、乱世の知恵ですね。

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