戦国時代のスイーツ事情
今日は甘いお話。
最近では私達の身近にある甘味料。しかし日本にはどれくらい昔から存在していたのか?
資料によると、奈良時代には【アマカズラ】・【蜂蜜】・【水飴】が食されていたそうですが、まだまだ貴重品で、とても庶民の口に入るものではありませんでした。
ちなみに砂糖も奈良時代に鑑真によって現在の中国から日本に伝わったとか。
しかし当時の砂糖も貴重品で、当初は医薬品として扱われていたそうですが、あとは贈答用として使われていた程度。
とても庶民が実用できるものではなかったようです。
しかし室町時代になると、砂糖は現在の中国から本格的に輸入され、饅頭を作る際に使われたりしました。
この時もまだまだ高級品だったみたいですね。
そして今度はポルトガルから、【カステラ】・【金平糖(こんぺいとう)】等の西洋菓子も日本に伝わり、砂糖を使った食品は少しずつ日本に広がっていこうとしていました。
しかし江戸時代になると鎖国となり、砂糖の輸入は困難となってしまいます。
ここまで読まれていて気付いた方もいらっしゃると思いますが、当時の日本では砂糖の製造法が解っていませんでした。
全て輸入だったのですね。
江戸時代になると、わずかですが砂糖も日本で製造されるようになりますが、やはりまだまだ高級品。
ちなみに八代将軍・吉宗は、琉球からサトウキビをとりよせ、江戸城内で栽培させ、サトウキビの栽培を奨励したそうです。
という事で、砂糖や甘味料が広く庶民に定着するようになったのは、まだ100年くらいなんですね。
甘く貴重な(?)お話でした。
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