徳川家の元旦の雑煮に兎肉を入れる理由
徳川幕府はもうありませんが、徳川家は現在でもあります。
今の当主は18代目の徳川恒考氏。
その徳川家では、元旦に兎(うさぎ)の肉が入った雑煮を食べる習慣があるそうです。
その理由とは?
その昔、関東からやって来たという僧侶が、旧縁をたどり年の瀬に信州(現在の長野県)の家臣筋の林光政を訪ねました。
※一説には僧侶親子とも
じつは光政も潜伏の身で貧しかったのですが、新年を迎えるということで、雪をかき分け、弓で一羽のウサギを討ち取り、元旦の朝に麦飯とウサギの肉で僧侶をもてなしました。
僧侶は大変喜んだそうです。
その後、この僧侶は三河に落ち着き松平親氏を名乗ることとなります。
そして光政も三河に移り松平家に仕え、松平家の年のはじめのお祝いには、光政が第一番の盃を頂戴する事になったそうです。
ここからはあなたもご存知の通り、松平家九代目当主・松平元康が徳川家康となり、後に江戸幕府を開きます。
ということで、信州の古事から、徳川家では今でも年始には、お雑煮の中にウサギの肉を入れる仕来たりがあるそうです。
もう数百年前の知来たりが今でも続いているのはすごいですね。
またウサギの肉は食べたことがありませんが、どんな味がするのでしょうか?
ちなみに松平親氏の銅像は、松平氏発祥の地といわれる愛知県豊田市の松平郷に建ってます。
少し日本人離れしていますが…
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